ラドン娘元素と肺癌
ラドンと肺がん
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・肺がんの可能性:ラドン娘核種(ポロニウム・鉛など)は気道に存在する細胞に蓄積する可能性がある。気道ではアルファ微粒子がDNAを障害し、肺癌を引き起こす可能性がある。と明言
・一方、ラドンガスそのものを吸入した場合、大部分は崩壊前に排出される。吸入したラドンとその娘元素の一部が肺から血中に運ばれ、終的には他の器官にたどり着く。しかし、放射量とそれに関連する癌の発生リスクの関係は、肺癌の危険性と比べると極わずかである。
.ほとんどの人々が、ラドンにも大量に被ばくするのは家庭においてである。
温泉施設でもなく、屋外でも無く、一番多く時間を過ごす家庭にて、しかも空気が停滞する場所である。
ラドン・トロン子孫核種の測定法開発及び線量評価
自然放射線による被ばく線量のうち、ラドンによる被ばくはかなりの割合を占めることは世界共通の認識である。
屋内環境のラドンに関しては、制御可能な線源として考えられており、欧米ではラドン濃度に関して規制値が設定されている。
しかしながら被ばくの直接の原因となるのはラドンではなく、ラドンが壊変してできるラドン子孫核種(固体粒子として存在)である。
すなわち、ラドンガスを吸入しても大部分(99.2%)が即座に呼気で排出されるのに対して、固体粒子は吸入するとかなりの割合で呼吸気道に沈着するためである。
食べ物からの、経口内部被ばく要因も、ラドン娘元素であるポロニウム・鉛が大部分を占める。
ラドンは肺癌の原因元素ではない。
ラドン温泉においては、安全かつ新鮮な生まれたてのラドンを発生させている。
天然ラジウム温泉と比較しても、ラドン室にて吸入後ほぼ100%全て排出されるので安全。
天然ラジウム温泉との違いは、ラドンの崩壊までの時間がラドン温泉のほうが目一杯3.8日ある点である。
ポロニウムのアルファ微粒子は、ニコチンと結びつきやすい性質があり気道に付着し、崩壊後も体内に残るからである。ニコチンの他、家庭では埃塵がある。
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